「橅 ブナ ブナ科 Fagaceae FAGUS CCRENATA 温帯の山地を代表する落葉高木。5月頃、新葉と同時に花が咲き、いがに包まれた堅果ができる。」
竜頭山の山道、枯れ葉に雑じって転がっている小さなイガと舟形の実は、ブナのドングリ。比較的高い山に自生していますので、普段あまり見る機会がないドングリです。
ブナを漢字で書くと「橅」。「木+無」とは、役に立たない木の意味。ブナの古名を「そばのき」、ブナのドングリを「そばぐり」と言ったようですが、そう言われてみると、何だかソバの実にも似ていますね。
「役に立たない」とは、ブナの板が狂いやすく腐りやすいため、材としての利用が難しいという意味。杉やヒノキの植林を進める時には、真っ先に伐採されたのがブナだったようです。