記事のタイトルを「紅葉を纏った天竜スーパー林道」としましたが、実際には、木の種類により赤く色づく紅葉と黄色く色を変える黄葉とが混在して見られます。
「新・浜松の自然100選」にも登録されている「天竜スーパー林道」脇の林では、杉やヒノキ以外の落葉樹のほとんどが黄葉。これは、気温が低くなることにより、葉の色素の1つクロロフィルが分解されるため、もう1つの色素のカロチノイドが多くなり黄色くなって行くのです。
それに対し、カエデなどの葉の中の糖分は、気温が低くなると枝にいかず葉に溜まります。すると、葉の中では糖とタンパク質の化学反応が起こってアントシアニンが作られることにより、より赤く色を変えます。
紅葉や黄葉の他に、枯れ葉色とも言える褐葉も同じ原理。紅葉や黄葉は、葉が枯れる前の一瞬の輝きなのです。