「澤井天白」を訪ねての沢井訪問は、「天伯神社」碑と対面することができましたので「沢井天伯を訪ねる」レポートとしては一件落着なのですが、その後も山道を辿って辺りを散策。斜面にはかつては棚田だったという畑がありました。
「何を作っても、イノシシが掘っちゃってねえ」とは、畑の持ち主の弁。「沢井」だけでなく、「野田」「大沼」などの地名から推測すれば、田に引き込む水は湧いていたと思われますので、問題は人手不足と野生鳥獣による食害です。
「そこ見て!」と指差す方向を少し下りと、そこには風化した石仏が1体。「それって、何?」。
片膝を立てて頬杖を突いているところを見ると「如意輪観音ですね」。「どんな意味?」「なぜ、ここに如意輪観音があるのかは分かりませんが、北遠は西国三十三所巡礼が盛んな地だったようですから、この如意輪観音も「ご先祖のどなたかが巡礼に回ったのかも知れまんね。薬師堂の前にもあったから」。