沢井天伯を訪ねる④―神仏習合の石碑群

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2018年01月10日 05:20

 沢井の薬師堂境内、「天伯神社」の石碑よりは1段低い場所に6基の石碑が並んでいます。向かって右の3基は舟形光背の観音像ですが、かなり風化が激しく、真ん中が聖観世音菩薩であることは分かりましたが、左右の2基は不明です。

 一番左には「天照皇大神宮」「金毘羅神社」と刻まれ、神号ではなく神社名が刻まれているのは、「天伯神社」と刻まれている石碑と同じ。その隣りには「不動尊」「宗吾大明神」とまさに神仏習合。

天照皇大神宮
金毘羅神社

不動尊
宗吾大明神


 「宗吾大明神」は北遠で見かけることが多い「佐倉惣五郎」を神格化した名。現在の千葉県、かつての下総国佐倉藩の名主だった惣五郎は、悪税に苦しむ農民を救うため、将軍家綱に直訴し処刑された「義民」。北遠では各所に「宗吾大明神」のほか、「佐倉宗五」「宗吾大神」などの碑が見られます。

 【関連記事】沢井天伯を訪ねる①―津倉家山林絵図
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる②―薬師堂
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる③―「天伯神社」の石碑
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑤―水田跡に佇む如意輪観音
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑥―水路脇の諏訪神社
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑦―諏訪神社横の石碑群
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑧―旧城西小学校野田分校跡
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑨―半切妻屋根の校舎
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑩―稲荷神社と津島神社
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑪―庚申塔
 【関連記事】沢井天伯を訪ねる⑫―県道脇の石仏、神号碑と「雨乞いまつり」

 【関連記事】新緑の青谷を歩く④―義民「佐倉宗五」
 【関連記事】義民・佐倉惣五郎を祀る中部(なかべ)の「宗吾大明神」碑
 【関連記事】青崩峠へ向かう道にある「宗吾大神」碑

関連記事