「青谷不動の滝」の滝口の岩壁に板状節理が見られます。滝の上を通る道の壁にも同様の節理が。
昭和28年(1953)の地質調査所発行地質図を見れば「青谷不動の滝」付近の岩石は「石英片岩および黒色千枚岩」「チャート及び粘板岩」、ところどころに「石灰岩」層が現れ、赤い曲線の「向斜軸」が描かれています。
「向斜軸」とは「地層が褶曲して谷形になっている部分」のこと。「青谷不動の滝」に到る沢が流れているのは、ちょうど「向斜軸」と一致します。
つまり、辺りに見られる板状節理は地層の左右から大きな力が加わって出来た裂け目。断層部に出来た滝が「青谷不動の滝」というわけでしょうか?