国鉄佐久間線の遺構を訪ねて⑤―山王隧道

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年08月09日 05:08

 「山王ずい道 設計 日本鉄道建設公団名古屋支社 施工 五洋建設株式会社」。山王隧道に残された金属プレートです。

 「着手」は「昭和42年7月12日」、「しゅん功」は「昭和44年3月11日」で、南に建設された玖延寺函渠と施工業者も同じなら、着工も竣工も同時だったことになります。

 当然ですが、コンクリート壁の文字は「1969-1」(昭和44年1月)ですから、3ヶ月前には施工されたことが分かります。

 国鉄佐久間線の計画路線は、旧国鉄二俣線・遠江二俣駅(現天竜二俣駅)から飯田線・中部天竜駅までの約35キロ。この間に、橋20ヵ所、トンネル14ヵ所が予定されていました。

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