「くんま水車の里」から歩くこと約1時間、四阿(あずまや)のある東海自然歩道の休憩所に到着しました。四阿の脇に流れ込む沢の奥に、2段に落ちる滝が見えます。これが、黒滝。確かに、滝の岩肌が黒く見えています。
滝壺には日が当たって明るく光っていますので、水の流れだけが白く、岩肌は真っ黒。水に濡れて濃さを増した黒色片岩や緑色片岩の色でしょうか?
滝壺近くまで行こうとして水辺の石の上に足を置いた時、光が当たった石が深い青に輝いているのに気づきました。その色は、まるで翡翠(ひすい)の青。一山向こう、渋川の枯山でも見ることができる蛇紋岩の輝きです。
ここから見る限り、黒滝の「黒」は、どうやらこの蛇紋岩の「黒」だったようです。近くには、蛇紋仲間のコジャノメが日を浴びて輝いていました。