“発酵”をテーマに浜松市天竜区水窪町の活性化を目指す県立藤枝北高の生徒が、初のツアー企画開催に向けて準備を進めている。水窪の発酵食や雑穀を活用して地域活性化に挑戦する「発酵の町プロジェクト」の一環で、6月にイベントを開く。
運営するのは、同校食品サイエンス部の提坂侑奈部長(17)ら5人。2016年から水窪を舞台に、発酵食や日本酒の開発に取り組んでいる。第1弾となる今回のツアーは、1泊2日で生徒がガイド役を務める。水窪町の雑穀料理店「つぶ食いしもと」で麦みそ作りのほか、アワやタカキビなど栄養価の高い雑穀を使った甘酒仕込み体験企画を発案した。日頃から藤枝市内で発酵教室を開く生徒は、調理の指導役も担う。
水窪町商店街を散策する「水窪ハイキング」もツアー内容に盛り込んだ。今月4日、生徒らは地元住民の案内で下見を行った。商店街の歴史や特色、地形などの説明を受けながら、実際に店に入ったり小道を歩いたりした。
提坂部長は「風情ある昔の町並みが残る水窪の良さを実感した。その良さを伝えることができる企画にしていきたい」と準備に意欲を見せた。
■開催は6月17、18日
藤枝市の県立藤枝北高食品サイエンス部と浜松市天竜区水窪町の天竜区観光協会水窪支部は、6月17、18日に開く「発酵girlsと巡る 水窪たんのうツアー」の参加者を募集している。締め切りは同2日。
17日午後1時40分に雑穀料理店「つぶ食いしもと」に集合。発酵食作りを体験後、同町の山王峡温泉しらかば荘に宿泊する。男女別の相部屋で、参加費は1人1万1000円。定員は先着10人。
申し込みは、水窪タクシー観光部<電053(965)1882>へ(平日午前9時~午後5時のみ受け付け)。問い合わせは、同校食品サイエンス部<電054(641)2400>、または天竜区観光協会水窪支部<電053(987)0432>へ。(「静岡新聞」より)
北遠の山里・水窪と藤枝の高校生とのコラボ。地域が元気になることを期待したい企画です。