浦川の錦橋西から大千瀬川を遡った上流にある愛知県指定天然記念物「煮え渕ポットホール」をご存知ですか?
ポットホールとは、河川の浸食地形の1つで、岩盤のくぼみに入った石が水流によって回転し、長い年月の間に穴が拡大したものである。約1億年前の領家帯の天竜峡花崗岩の岩盤上に、大小20数個発達しており、その形成過程を新鮮にとどめている。
ポットホールとは日本語では「甌穴(おうけつ)」と訳されていますが、川の流れが渦巻き状になり、石や砂が岩盤の割れ目など同じ箇所を回ることによって浸食されてできる丸い穴のこと。
大千瀬川の岩盤は、中央構造線内帯である領家変成帯の花崗岩の1種「天竜峡花崗岩」によって成り立っているようです。
花崗岩と言えば、別名「御影石」とも呼ばれる硬い石のイメージがありますが、自然の力と時の流れにより、こんなに見事な甕状の穴を開けられてしまったのです。