お茶と言えば静岡県。かつては新茶の季節になると、南信地方から茶摘み娘たちが北遠にやって来たとの話を聞いていましたので、長野県では亜熱帯原産の茶は育たないのだろうと思い込んでいましたが、国道152号沿いの西側斜面で茶園を見かけました。茶の木は低く、決して広くはないのですが、確かに茶園。これは、自家消費用でしょうか?
帰宅後に調べてみると、現在、茶の栽培は北海道でも行われ、販売を目的とした生産は新潟県と茨城県を結んだ辺りが北限であり、南信地方の「遠山茶」と言えば美味しい「山のお茶」のブランドとして知られているようです。
自家消費用としての南信地方の茶は、400年も前からあったようです。おそらく、水窪や佐久間など、かつての秋葉道を通って持ち込まれたもの。北遠と南信とは文化を共有するお隣さん同士だと、改めて実感させられた茶園風景でした。