北遠の茶園風景①―佐久間町上平山の茶園

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年04月13日 18:40

 北遠は国内有数の銘茶の産地。水はけの良い土壌と山の傾斜を利用して 植えられた茶畝の描く筋模様は、懐かしい日本の農村風景であり、茶どころならではの絶景です。ところが近年、中山間地域の高齢化に伴い後継者がなく、やむなく荒れたままに放置された茶園も見かけるようになりました。

 美しく刈り揃えられた初夏の茶園の上を、ウスバシロチョウが舞う北遠の風景を全国に発信し、北遠産の美味しいお茶の消費拡大につながれば、たいへん嬉しいこと。さあ、皆さんを北遠の茶園にご案内します!

 佐久間町上平山地区の舟代(ふなよ)の茶園は、北遠を代表する風景の1つ。山の傾斜地に等高線方向に幾重にも茶畝が並ぶ風景を眺めるには、やはりこの季節が一番です。天竜川左岸の舟代に日が当たるのは、昼近くになってからですから、あわてずのんびりと出かけることをお勧めします。

 天竜川を挟んだ対岸は、龍山町の寺尾辺り。川面は見下ろせませんが、春に川霧が立つ上平山のお茶は上質なことで知られています。「今じゃ、一番茶だけで後は摘みもせんが、刈りもせん」と言うのが、もったいないくらいです。

 大萩、岩井戸も舟代と同じ佐久間町上平山地区。住居が立つのは茶園の上。新茶に季節には、家族、親せきなど総出で茶摘みが行われます。

 【関連記事】北遠の茶園風景②―春野の茶園
 【関連記事】北遠の茶園風景③―瀬尻の段々茶園
 【関連記事】北遠の茶園風景④―柴と沢丸の茶園
 【関連記事】北遠の茶園風景⑤―大野の茶園
 【関連記事】北遠の茶園風景⑥―香る茶園
 【関連記事】北遠の茶園風景⑦―茶草場農法
 【関連記事】北遠の茶園風景⑧―遠山茶の茶園

 【関連記事】新宮池から春埜山へ③―砂川の茶園とカゴノキ
 【関連記事】佐久間の切開を訪ねる⑥―茶畝の縦と横
 【関連記事】春野の茶園や四季を紹介 推進協が3カ国語マップ作製

関連記事