お目当てのギフチョウとの早々の出会いを果たし、心を落ち着かせて枯山を歩き始めました。
すると、またまたギフチョウがやって来ました。1頭、2頭、3頭。観察路を2周する間には10頭ほどが姿を見せてくれました。
前回(3月18日)にはまだ咲いていなかったアブラチャンも咲き始め、クロモジの開花もあと少し。花の雰囲気が似ているのは、どちらもクスノキ科クロモジ属の仲間だから。
アブラチャンとは可愛らしい名前ですが、漢字で書くと「油瀝青(アブラチャン)」。「油」も「瀝青」も、油分が多いアブラチャンの特徴から名付けられました。薪や炭にすると、よく燃える木。
枯山は、元々、薪炭利用の里山。生木でもよく燃えるアブラチャンは果実や枝から灯油を搾り出し、薪炭の材料としても利用価値の高い樹木です。