枯山での出会いを期待して出かけたギフチョウは姿を見せてはくれませんでしたが、ギフチョウの食草であるヒメカンアオイには花が咲いていました。
花と言っても地面すれすれに咲くヒメカンアオイの花は、目立ちやすさ、美しさで虫を集めるのではなく、誘引物質を出すことでアリなどの媒介昆虫を誘い込んでいるようです。
羽化して成虫になったギフチョウの好物となるのがカタクリの蜜。ギフチョウによる受粉の手助けを得て、アリによって種を運んでもらい種を増やしているのです。
カタクリの開花は、受粉のパートナーであるギフチョウの羽化時期と密接な関係があり、季節の進み具合は同じ自然環境の気温変化を感じ取ることにより共有できているようです。
3月18日の枯山のカタクリには蕾すら見られず、カタクリに代わり吸蜜のターゲットになるはずのスミレの花も見られません。
毎年のように春の訪れが早くなっていると伝えられるこの頃ですが、今年(2017)はそうでもないようです。でも、そろそろギフチョウが姿を見せているかも知れませんね。