尾根道を東に歩く途中、足元の岩の上に寝かされた石柱が1つ。「五町」の文字が刻まれた町石。参道を歩く人を神社へと誘う道標です。
以前、八丁坂を歩いて登った時に、道脇で見かけた「浅間大明神」の道標には、「是ヨリ十一丁 第一丁目」と刻んであったのを思い出しました。「浅間大明神」の神号からして、浅間山への道しるべと考えていたのですが、どうやら間違いではなかったようです。
さらに行くと、今度は「九町」と刻まれた石柱が現れました。
この町石の距離が八丁坂のものを起点としているのかどうかは不明ですが、1町は約109メートルですから、ここが9町だとすればあと2町=218メートルで浅間神社に到着することになります。
それにしても、私が知る限り、北遠で町石が建てられているのは、秋葉山、光明山と山住神社だけ。町石まで建てて参拝者を導く浅間神社とは、どれほどの神社だったのでしょう?