貴船神社に残る「津倉」の名④―「表彰誠敬」の碑
貴船神社境内の北東の隅に建てられている石碑に刻まれている篆額には「敬誠彰表」と刻まれていますが、右から左へと読めば「表彰誠敬」。明治30年(1987)の貴船神社拝幣殿・拝殿の再建のための資金を出した「津倉世雄翁」の功績への感謝の気持ちを刻んだものです。
石碑の裏側にも「津倉亀作」「津倉家当主 津倉貞三」の名が刻まれ、碑が建てられたのは「明治四十一年三月」。今を遡ること113年前、津倉家が貴船神社再建だけにとどまらず、「遠州の小江戸」と呼ばれたかつての繁栄を守ろることに深く関わっていたことを記した、掛塚の歴史にとって貴重な記念碑です。
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