本宮山を登り、小國神社奥宮を訪ねる⑤―ウツボグサとタツナミソウの仲間
多くはありませんでしたが、ウツボグサが咲いていました。ちょっと見た目、青紫色の松ぼっくりのよう。花が終わって枯れる時季は「夏至」の頃。枯れた花は夏枯草(かごそう)と呼ばれ、眼の充血や頭痛に効く薬として用いられて来た薬草です。
同じシソ科のタツナミソウも韓信草(かんしんそう)と呼ばれる薬草。滋養強壮の薬効がうたわれていますが、新型コロナウイルス感染症に対してはどうでしょう?
本宮山へと向かう山道で見かけたのは、本種タツナミソウ(左上の写真)とシソバタツナミソウ(右の写真)の2種。これらの薬草を利用したのは、山に暮らす人々や本宮山で修業を積んだ修験者たち。自然の中で生きるためには、私なんかよりもっともっと植物や動物についての知識を持ち、関心を払って本宮山へと登ったのでしょう。
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