コロナ退散祈願の秋葉山⑧―藤の花にウスバシロチョウ
秋葉山表参道駐車場でUターンして再び九里橋へと向かったのは、午前10時30分。そこで、私に「待った!」をかけたのは、藤の花で吸蜜するウスバシロチョウ。ウスバシロチョウは氷河時代を抜けて生き残る原始的な蝶で、1年のうちで新茶の季節だけに姿を見せます。
幼虫の食草はケシ目ケマンソウ科のムラサキケマンなど。夏の高温に弱い卵にとって、暑い海岸部よりも霧が立ち良質の茶園のある山間が、越夏には好都合。卵は夏から冬を越し、翌春孵化した幼虫がムラサキケマンの葉を食べて育ち、初夏である今頃に羽化します。
これが、白い半透明の翅を持つウスバシロチョウは茶摘みの季節の茶園に似合う蝶。藤の花に頭を突っ込み、必死で蜜を吸っている様子でした。
*秋葉山表参道駐車場の閉鎖は、5月31日(日)まで。
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