秋葉山旧参道を歩く⑥―巨大なブロンズ製狛犬
さて、第一駐車場から社殿へと続く長い石段の前に立つ大鳥居が目に入ります。鳥居の前には、これまた大きな狛犬が。神社の前でよく見る石の狛犬ではなく、とにかく大きなブロンズ製です。
向かって右が阿形、左が吽形の左右1対。色は、緑青を吹いた青銅色。この形は、靖国神社の「忠太狛犬」に似て、弥彦神社型と言われるデザインのようです。
私たちの心のどこかには、古い形を模倣することが伝統を守ることのように思い込んでしまうところがあります。しかし、どうでしょう?時代とともに変わって行くのも伝統。この狛犬も、秋葉神社上社が再建された昭和を代表するスタイルとなるのかも知れません。
今回の秋葉詣では、あえて表参道とは違う雲名道を歩いて登りましたが、何百年も続く旧道が歴史なら、新しく出来た鳥居や狛犬も、やがては歴史の流れの中で古色を帯びて来ることでしょう。
鳥居をくぐれば、長い石の階段が始まります。上社の社殿までには、何段あるのでしょうか?
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