秋葉山旧参道を歩く③―三十三、三十四町の町石と焦げた杉の根
三十町の鳥居跡を過ぎ、緩やかな坂道を登る辺り、気になるのは黒く焼け焦げた痕が残る杉の根の多さです。
秋葉山では過去数度の山火事が発生しています。最近では昭和18年(1943)に大火に見舞われ、随身門を覗く神社施設のほとんどが失われたのは有名な話。周りに育つ杉の樹齢から考えて、この焦げた杉たちは、その時のものと思われます。
この時の火災は、秋葉山の西側で発生したと聞いていましたが、この焦げた根の多さを見ると、それもうなずけます。「山火防止」「火気に注意」の看板が目に付くのも、その時の教訓でしょうか?
第三十三町
第三十四町
この後、参道はスーパー林道を横切り、「第三十三町」の町石が残る場所から入り、「第三十四町」の町石までが旧道。少し傾いてはいますが、しっかりと立っています。きっと、あの時の火事を見たのでしょうね。
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