秋葉山旧参道を歩く③―三十三、三十四町の町石と焦げた杉の根

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2020年03月01日 05:34

 三十町の鳥居跡を過ぎ、緩やかな坂道を登る辺り、気になるのは黒く焼け焦げた痕が残る杉の根の多さです。

 秋葉山では過去数度の山火事が発生しています。最近では昭和18年(1943)に大火に見舞われ、随身門を覗く神社施設のほとんどが失われたのは有名な話。周りに育つ杉の樹齢から考えて、この焦げた杉たちは、その時のものと思われます。










 この時の火災は、秋葉山の西側で発生したと聞いていましたが、この焦げた根の多さを見ると、それもうなずけます。「山火防止」「火気に注意」の看板が目に付くのも、その時の教訓でしょうか?

第三十三町

第三十四町


 この後、参道はスーパー林道を横切り、「第三十三町」の町石が残る場所から入り、「第三十四町」の町石までが旧道。少し傾いてはいますが、しっかりと立っています。きっと、あの時の火事を見たのでしょうね。

 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く①―赤い雲名橋を渡り、東雲名の常夜燈
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く②―三十町の鳥居跡と町石
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く④―白尾稲荷大明神とかつての宿坊跡付近
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く⑤―四十一、四十二の町石と第一駐車場の常夜燈
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く⑥―巨大なブロンズ製狛犬
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く⑦―西の神門を守る四神
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く⑧―戸倉道を下る
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く⑨―二十一、二十、十九、十六、十五、十一の町石 
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く⑩―十町、九町を経て十六所神社へ
 【関連記事】秋葉山旧参道を歩く⑪―旧秋葉参道「戸倉道」の町石

関連記事