火防を願う三舞の神事②―剣の舞
「剣の舞」は2本の刀剣を使います。舞い手は、私がよく知っているS氏。先ずは、1振りの刀を受け取り、鞘から抜いた白刃と鈴を手に、力強く足を踏みながら鎮めの舞。罪や穢れを切り払う舞いですから、大刀1振りを手にし、舞楽に乗って舞いながら、鋭く断ち切る所作を繰り返します。
続いて小刀を受け取り、大小2振りを手にしての舞が。残念ながら、時々♪キラリと光った刀剣はまったく写りませんでした。
「火まつり」の最後は、よく知られた「火の舞」。寒さは一層厳しさを増し、冷たい風が吹き抜ける舞殿では、御幣を立てた段の両脇にある蝋燭の炎はとうに消えてしまっています。
待ち時間はそれほどでもなかったのですが、寒さのため、ずい分長い時間が経った気がしました。そんな時、本殿の万年の御神灯で採火された大松明が、強い風に煽られながら、人々のどよめきの中、舞殿に到着しました。
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