天竜川河川敷に蔓延るマメ科とつる植物⑩―クコとコハク オナジマイマイ
天竜川河川敷でナス科のクコ(枸杞)」が花を咲かせていました。クコの原産地は中国。一時期、薬草として人気となり、薬膳料理には天日乾燥された真っ赤な実がトッピングされていましたね。
そんなクコが畑から逃げ出し野生化してしまったようです。
半透明の薄い殻で、中心付近が鮮やかな黄色の小さなカタツムリ。初めて見るカタツムリでしたので調べてみると、従来は九州から中国地方西部にだけ分布していた日本固有種、コハク オナジマイマイだと分かりました。
空を飛ぶことなどできない移動能力の乏しいカタツムリが生育域を広げているのには、野菜などの流通地域が全国に拡大していることと無縁ではないようです。
国内外来種として扱われるもあるコハクオナジマイマイ。私たちの暮らしの変化が自然環境に及ぼす影響については、今一度、真剣に考えてみる必要がありそうです。
関連記事