祭り囃子を披露し、課題について話し合った「郷土お囃子共演会」

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2019年01月27日 14:04

 1月27日午前10時、磐田市立野の青城交流センターで「郷土お囃子共演会」が開かれ、市内3地区の祭り囃子が披露された後、後継者不足の問題などについて話し合われました。

 開演30分前に到着したのですが、80席の会場はすでに満席。私は立見席で開演を待ちました。

 参加したのは磐田市豊田の若宮八幡宮の松尾社・宮壱・諏訪社、掛塚の掛塚屋台囃子保存会、中泉府八幡宮の遠江いずみ會。若宮八幡宮と中泉府八幡宮のお囃子は、ともに江戸から伝わったとされる掛川市横須賀の威勢の良い三社祭礼囃子の系統ですが、掛塚屋台囃子はしっとりの雅な京都流です。

 観客たちは次々演奏されるお囃子に合わせて体を揺らせ、子供たちの中には椅子に立ち上がったり、飛び跳ねる子も。後継者の問題の解決には、祭りが好き、お囃子が好きな子供たちを育てることが大切。地域を挙げて保存・継承に取り組むことが、地域づくりにもつながるのはもちろんのことです。

 社会が変化する中、各自が担う役割や負担を重過ぎると感じない楽しい雰囲気の中で、コミュニ ティの崩壊を防ぐ方策として祭り好きな子供たちを育てる工夫が必要。どこの地域でも抱えている共通課題の解決には、お互いの知恵を出し合い、交流する機会となった「郷土お囃子共演会」のような催しを、これから各地で開催して行くことも必要なことではないでしょうか?

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