2018年の「掛塚まつり」⑬―竹馬とバレン
21日(日)は「掛塚まつり」の本祭り。貴船神社の御神体を乗せた神輿が、蟹町にある御仮宮まで巡行し、再び戻ります。神社境内に曳き込まれている屋台も、神幸行列に従うように巡行し、御仮宮がある蟹町へ。
旧廻船問屋・津倉家住宅見学会のガイド役を務めていた私ですが、どうしても、この神輿の行列を見届けたいと思っていたのです。気づいた時には、すでに津倉家がある砂町の角を曲がったとの知らせ。
見学客に断りを入れて津倉家を飛び出し、行列を追いかけて走りました。そして、長い神幸行列を追い越し、曲り角の前で天狗面を付けた「竹馬」を待ちます。
村境や辻は、悪霊や悪疫が集落内へ侵入する場所。「竹馬」は神輿渡御の神幸行列を先導し、「バレン」と呼ばれる太くて重い竹を振り回して激しく路面に叩き付け、行列の進路が差し掛かった辻を祓い浄めます。
真っ赤な衣装を纏った天狗、「竹馬」と「竹馬」を支える4人のお供の衆は静かに歩みを進め、辻に差し掛かった瞬間、突然、先が箒のように細く裂かれた「バレン」を激しく振り上げて、バシッ!バシッ!四辻では三方の路面を祓いますが、ここは三叉路でしたので二方に「バレン」を叩き付け、逃げるように走り去って行きました。
関連記事