中部(なかべ)の集落まで下りたのは、佐久間ダムを出てから40分後。思ったよりも早い到着です。
県道1号と国道473号の合流地点には、「風の中へ 光の中へ 民話の郷 佐久間」の龍のモニュメントがあります。龍は宝珠を手に、天を目指す上り龍。佐久間には龍が登場する民話が多く伝えられています。また、佐久間ダム湖に昭和天皇が放流した鯉が龍になったと考え、ダム工事で命を落とした犠牲者を慰霊する「竜神の舞」が毎年催されていますので、龍はいわば佐久間のシンボルです。
佐久間ダム工事の時、国鉄飯田線「中部天竜」駅とセメントサイロとを往来する貨車が通った「B型鉄橋」の路面には、当時のレールがそのまま残され、アスファルト舗装の隙間から顔を出している場所もあります。
・・・と、そんな話が、ガイド役として、この日の最後の解説になりました。