分かりやすい男女の姿から人気の高い「双体道祖神」ですが、我が家のすぐそば、磐田市豊岡敷地の守増寺にもあると聞き、早速出かけてみました。本堂脇に「道祖神」と書かれた祠があり、祀られた小さな石には、確かに2体の姿が彫られています。
地蔵のような赤いよだれかけをしていて、その下の様子が分かりません。失礼してよだれかけを上げてみると、2体は手と手を取り合っていましたので、どちらかが男神でどちらかが女神だろうと思います。
道祖神はほぼ真ん中辺りで2つに割れています。以前は、個人宅にあったのを、お寺に移したと聞きましたので、これが元々、地域によって祀られていたものではないのかも知れません。
二神の頭上中央には「さへ乃かみ」と彫られています。本来は、悪霊や疫病の侵入を防ぐために村の境界に祀られたものであったと思われます。
時代考証は分かりませんが、もしかしたら、天竜川筋の他の道祖神と同じ民俗伝播のルート、天竜川の水運によってもたらされた最南端の「双体道祖神」なのかも知れません。