真冬の佐久間道⑧―滝、沢とオレンジ色の沈殿物
林道西渡線は水窪川右岸の道。尾根道ではなく山の中腹に造られていますので、水窪川の支流に当たる幾筋かの沢が、道を横切るように流れています。
山には中央構造線の外帯の結晶片岩が多く見られ、剝がれやすく脆い岩石が落石となり、多くの沢には切り立った段差が出来、湧水が滝となって落ちています。
平石の滝
役人沢の滝
滝ノ沢の滝
大沢の滝
瀬戸と間庄(ましょう)との間には「平石の滝」、その先には「役人沢の滝」「滝ノ沢の滝」、そして「大沢の滝」。
山は久根の北側に当たり、鉄分を含んだ岩石も多いらしく、酸化した岩の表面には錆色が浮き上がっています。また、湧水が流れ出る数ヵ所では、濃いオレンジ色の沈殿物が。おそらく、これらは鉄バクテリアによって分解された酸化鉄だと思います。
同じような沈殿物は「大沢の滝」の中段にも。まるで絵の具か塗料でも流したかのような鮮やかなオレンジ色でした。
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