秋葉寺の入口には仁王門があり、二品中務卿幟仁親王(たかひとりんのう)が揮毫した「秋葉大権現」の額が掲げられています。二品中務卿幟仁親王は、討幕派の先頭に立った有栖川宮熾仁親王(たるひとしんのう)の父親。秋葉神社と秋葉寺の歴史的な経緯を考えると、ちょっと複雑な気持ちが込み上げて来ます。
かつてはともに山頂にあった神社と寺が、明治時代の神仏分離令により神社が残り、寺は袋井の可睡斎へと移されたのですが、その後、現在の秋葉寺が山頂から少し下ったところに再建されました。
過去の複雑な経緯は、秋葉山ハイキングの足取りを止める理由にはなりません。
12月15日・16日に催される「火まつり」が近づいた境内に足を踏み入れ、開運大黒天のお堂でお参り。トイレを済ませて、さあ、あと少しです。