明光寺峠へと続く古道、八丁坂を登って行くと、赤いトラス橋がだんだん遠くなって行きます。
国道152号で天竜川を遡り、龍山から佐久間に至る入口の橋は大輪橋ですが、天竜川に架かる次の橋は大井橋ではありません。大井橋は水窪川に架かる橋ですから、この橋は戸口橋。昭和45年(1970)竣工の2代目です。
八丁坂は明光寺峠へと直登していると思えば、見える角度はあまり変わらないと思われがちですが、実際には右折左折しながら、次第に戸口橋から離れるように北の方角へと向かっているのです。
戸口橋の向こうに見える集落が、橋の名にもなっている戸口。あの道で一山越せば半場、さらに神妻(かづま)へと続いています。