天竜川で生活物資を運ぶ船が往来した昔のにぎわいを再現する「浜背負い(はましょい)祭り」が19日、浜松市天竜区佐久間町の西渡地区であった。女性が荷を運ぶ背負子姿で行列をなして往時をしのんだ。
川の港町として栄えた西渡にあった船着き場は、「浜」と呼ばれた。山仕事に携わる男性の代わりに、女性が背負子にコメや塩などの荷物を縛り、荷継ぎ場まで担いで歩いたという。
町内外の10~80代の女性ら50人余がもんぺ姿で行列に参加。荷馬車の先導で、地区の商店街に続く坂道を上った。
浜松湖北高校佐久間分校2年の粟田真奈さん(16)は「坂道も舗装されていない頃はもっと歩きにくかったと思う。昔の人はすごい」と話した。
祭りは地域おこしで2年に1度開かれ12回目。(「中日新聞」より)
背中に荷を背負った若い乙女と年配の乙女たち。ほのぼのとした雰囲気で、何よりも参加者たちの笑顔が印象的な祭りでした。