古くから使われてきた和紙の代表的な原料と言えば、コウゾ(楮)、ミツマタ(三椏)、ガンピ(雁皮)。これらの表皮のすぐ内側にある軟らかいな靭皮(じんぴ)の繊維が原料として使われて来ました。
コウゾやミツマタなどは北遠でも栽培されていましたので、今でもその名残を見かけることがあるのに対し、栽培が難しかったガンピは自生のものが使われたということで、出会う機会は滅多にありません。
しかも、ガンピの自生地は東限が伊豆とされているのも、見かけることが少ない要因かも知れません。
枯山では、そんなガンピが花をいっぱい咲かせていました。ガンピはジンチョウゲ科。先端が4裂した黄色い筒状の花は、花弁ではなく萼です。