梅雨晴れの枯山を歩く⑨―和紙の原料ガンピ

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年06月30日 05:58

 古くから使われてきた和紙の代表的な原料と言えば、コウゾ(楮)、ミツマタ(三椏)、ガンピ(雁皮)。これらの表皮のすぐ内側にある軟らかいな靭皮(じんぴ)の繊維が原料として使われて来ました。

 コウゾやミツマタなどは北遠でも栽培されていましたので、今でもその名残を見かけることがあるのに対し、栽培が難しかったガンピは自生のものが使われたということで、出会う機会は滅多にありません。

 しかも、ガンピの自生地は東限が伊豆とされているのも、見かけることが少ない要因かも知れません。

 枯山では、そんなガンピが花をいっぱい咲かせていました。ガンピはジンチョウゲ科。先端が4裂した黄色い筒状の花は、花弁ではなく萼です。

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