秋葉山表参道の起点、九里橋の手前には「至神社從是三十八」の石柱が建てられています。「至神社從是三十八」とはつまり「至る神社、是より三十八」。その下には「丁」の字が刻まれているとすれば、1丁(町)は約109メートルですから「109×38=4142」となり、九里橋から山頂まで道のりとほぼ合致します。
しかし、この石柱に刻まれた文字をよく見ると、「三十八」の文字が訂正されています。「三」の文字の周りが黒ずみ、「八」の字の下に「丁」の字が浮き出ています。
どうやら、元々は「四十丁」と刻まれていた文字を、後年「三十八」に修正したようです。昭和12年に40丁として建てられた町石が、正確さに欠けると指摘され、38丁へと修正されたか?あるいは、当初40丁の場所に建てられた町石が、現在地に移設され修正されたのか?
チラッと「至神社從是三十八」の石柱を横目で眺め、赤い九里橋を渡りました。