ジグザグに右折左折を繰り返す急な坂道を登って尾根道に近づくと、秋葉山表参道を覆う霧のベールは一層濃さを増して来ました。
そんな参道脇の杉の根元に、白い泡のようなものが湧いているのが目に止まりました。最初は鳥の糞か虫の巣かとも思ったのですが、あっちの杉にもこっちの杉にも白い泡立ち。
どうやら、これは「樹幹流」の泡状化と呼ばれる現象。つまり、木の幹を伝って流れる雨水「樹幹流」が、木肌に付着している物質を溶かし込んで流れ、地際近くで泡立つのです。
だから、この泡は木から湧いているのではなく、あくまでも雨水が泡立っているだけのこと。こんな自然現象と出会えたのも、雨の降る秋葉山へ登ったおかげ。前を向いて進みましょう!