磐田市竜洋中島・蓮覚寺山門①―市指定有形文化財
磐田市指定有形文化財の蓮覚寺山門があるのは、竜洋中島。私が住む磐田市堀之内のすぐそばですから、これが初めてではありませんが、久しぶりにその門をくぐりました。
山門の前に建てられた「史跡案内」の看板によれば・・・
蓮覚寺山門
安元元年(一一七五)、平清盛の長子・平重盛が、遠江国守として見附国府在任中に開いた遠州三蓮寺の一つ、蓮覚寺の表門である。
創建時は真言宗で現在地より東五〇〇メートルにあったが、南北朝時代(一三三二~一三九一)に臨済宗に、天正十三年(一五八五)に曹洞宗に改め、天竜村の郷士・門奈美作守左衛門が経営する岡村・聖寿寺の末寺となった。
元禄十三年(一七〇〇)、雷のために焼失し、現在地に移転した。
・・・とのこと。
安元元年の創建とは、かなりの歴史がある寺。「岡村・聖寿寺」とは、磐田市岡(竜洋支所東)にある天龍山聖寿寺のことです。
聖寿寺も蓮覚寺も現在は曹洞宗の寺ですが、本堂軒下に掲げられた山号額の「瑞嶽山」を書いた黄泉無著(こうせんむぢゃく)は臨済宗の僧侶。「文化戊寅」に書かれたものですから、西暦1818年。現在地に移転し、曹洞宗に宗旨変えした後に書かれた額だと思うのですが・・・。
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