川の恵みに感謝①―三方原用水
磐田市歴史文書館で開催されている企画展「寺谷用水」(~2月28日)を機会に、今一度、川の水の利用について、振り返ってみたいと思います。
国道152号を龍山町の西川(さいがわ)で左折し、白倉へと向かう道の途中、「三方原用水西川抗口」のプレートが嵌め込まれた隧道口が現れます。
秋葉ダム湖の水は、発電に使われているだけではなく、主に戦後に開拓された三方原台地の灌漑用水の水源としても利用されているのはご存知の通り。国土地理の地図に点線で描かれている水路のうち、東側を通っているのが、秋葉ダム第一発電所へと水を落としている導水トンネルで、西側の点線が三方原用水への送水トンネルです。
もう1枚のプレートには「昭和四十年三月竣功」とあり「施工」は「村上建設株式會社」。我が家のミカン園にも供給されている三方原用水の水源は、近くの都田川や浜名湖からではなく、北遠から遠路遥々トンネルを通って送られているのです。
農業用水だけでなく、工業用水や上水道用水としても供給。秋葉ダムは発電用だけではないのです。
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