半田・常滑を訪ねる⑪―土蔵のなまこ壁と庭園
母屋から庭にでて気づいたものがあります。それは、土蔵のなまこ壁。これまで見て来たなまこ壁の四半張り、七宝繋ぎ、馬乗り張りとは違う張り方です。
同じ一文字目地の四半張りに似てはいますが、平瓦を縦横真っ直ぐに張った見栄えは単純と言えば単純。この貼り方は「いも張り」と呼ばれているようです。装飾性では劣りますが、扉も漆喰の掛子塗りで重厚さが漂っています。
私たちが訪れたのは平成28年(2016)11月19日。庭園ではドウダンツツジやカエデが色づき、秋の深まりを感じさせていました。
この後、「やきもの散歩道」を散策するため外に出ようとした時、塀の内側が網代塀であるのに気づきました。これまで見て来た網代板はいずれも天井でしたが、庭園側から見る網代塀はいかにも日本庭園らしい雰囲気です。
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