半田・常滑を訪ねる⑧―弁財船、だんべ船と船幟
半田の瀧田家は廻船問屋。主屋の土間には弁財船(べざいせん)の模型が展示されていました。
模型の弁財船の積載量は800石ほど。帆は1枚で、乗組員は船長以下9人程度だったとのこと。俗に言う「千石船」とは、廻船の主力だったこの弁財船です。
土蔵に展示されている模型はだんべ船(団平船)。だんべ船は底を平たく頑丈に造った船で、重い荷を積み、主に河川や運河など水深が浅い場所を輸送した船です。
船の模型が廻船問屋らしさを演出し、やはり土間に立てられた船幟が雰囲気を盛り上げています。こんな展示は、掛塚の旧津倉家住宅の活用を考える「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」としても学びたいところ。北遠の山で伐り出され木材を組み、天竜川を流されて下った筏も再現したいところです。
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