川袋・八雲神社の狛犬④―渦巻き形装飾とロゼット文様

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2018年06月25日 05:13

 台座にはギリシャ建築に見られるような2つの渦巻き装飾が施され、右には「神徳」、左には「如天」の文字が刻まれています。

 そして、「神徳」「如天」の文字が刻まれているのは単なる円形ではなく、花のような装飾文様の中。西洋風のロゼット文様です。






 いずれも、当時流行った擬西洋風建築で見られることが多いハイカラな装飾。日本古来の装飾とは一線を画し、作為的に形や大きさの異なる石を積み上げた基礎の石積みを見ても、伝統にとらわれない自由な精神で造られたことが想像されます。

 【関連記事】川袋・八雲神社の狛犬①―阿吽が逆の配置
 【関連記事】川袋・八雲神社の狛犬②―縮れ毛の鬣
 【関連記事】川袋・八雲神社の狛犬③―「奉獻 村上濱吉」
 【関連記事】川袋・八雲神社の狛犬⑤―彫刻家・渡辺長男のデザイン
 【関連記事】川袋・八雲神社の狛犬⑥―村上濱吉とは?

 【関連記事】第1回「掛塚まちめぐり」下見ウォーク⑧―八雲神社と長谷川貞雄の「頌徳碑」

関連記事