川袋・八雲神社の狛犬③―「奉獻 村上濱吉」
八雲神社狛犬の台座には、「昭和六年六月」とともに「奉獻 村上濱吉」の名が刻まれています。
「村上濱吉」は、掛塚・貴船神社の狛犬にも刻まれているのと同じ名。「大萱生金山記念 村上浜吉 中村喜三郎」と刻まれている貴船神社の狛犬の建立は「大正六年九月吉日」ですから、八雲神社の狛犬は14年後に奉納されたものです。
大萱生(おおがゆ)金山の経営で財を成した「村上濱吉」は、貴船神社には出雲式構え獅子を奉納しましたが、八雲神社にも辺りに類のないハイカラな擬洋風の狛犬を奉納したことになります。
関連記事