見上げるばかりの巨岩の間、通天洞を縫うように登るのは鉄の階段。手すりは片側にだけしかなく、角度は信じられないくらいに急。階段と言うよりも、ハシゴを登っているようです。
すぐ脇に迫った巨岩も凝灰岩のようでしたから、かつては海底に堆積した火山灰が地殻変動によって隆起したもののようです。
大迫力の造山活動を目の当たりにしながら、恐る恐る歩みを進めましたが、岩と岩との間に嵌まり込んでいる石「チョックストーン」も見られます。どんな工作機械を使っても、私たち人間にこの地形を造るのは絶対に無理。伝説のダイダラボッチなら、出来るかも知れませんが・・・。
高い所が苦手の私ですから、後ろを振り向くことはできません。ただただハシゴのステップを見つめ、1段1段確認しながら登るしかありませんでした。