貴船神社本殿の調査に立ち会った後は、旧掛塚郵便局へ。「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」4月例会の「掛塚まちめぐり」で訪れてはいましたが、今回は旧掛塚郵便局の所有者で、「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」の会員になった長谷川さんが一緒。普段は見ることができない局舎の中も見せていただくことができました。
国登録有形文化財の建物としてよく知られている、人造石に見える局舎の完成は昭和10年(1935)。実は木造の日本建築の前面と側面をモルタル塗りで石積み風に仕上げられた擬洋風の看板建築です。
セメントと聞くと、漆喰、石や赤レンガなどと比べて安いものと思われがちですが、昭和初期までのセメントは希少で、たいへん高価なもの。正面中央には、オシャレな装飾が施された鏝絵の郵便マークが掲げられています。
玄関をくぐればすぐにカウンターがあります。カウンターの内と外とはガラス戸できっちりと区切られ、向かって左手のドアの奥には公衆電話が設置されていとのこと。
私たち「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」の今後のテーマの1つが、この旧掛塚郵便局の活用です。今秋の「掛塚まつり」の開催に合わせ、展示会などの企画を考えて行きたいと思っています。