私たち「みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚」7月例会の旧津倉家庭の草取りに、千葉県から遠路はるばる除草道具を手に参加してくだったのは、掛塚十郎島の大工だった曽布川藤次郎翁の玄孫に当たる一級建築士の谷謙之介さん。今回は、地域文化財としての貴船神社本殿の調査を兼ねての来訪でした。
草取りを終えた私たちも、谷さんに続いて貴船神社へと移動。宮司の関正胤さんに出迎えられ、初めて拝殿奥の覆い屋の中にある本殿を間近に眺めることができました。
初めて見る本殿は神明造り銅板葺。古い社殿を明治16年(1883)9月6日の火災により失っての再建でしたが、その後の風雨に曝され続けたため平成に入り覆い屋を建築し、現在は透かし塀の外からでは見ることができません。
狭い覆い屋の中では、なかなか本殿全体を眺めることはできませんでしたが、100年以上も前に造られた社殿には、これを造り上げた掛塚の大工たちの魂がこもっていると感じさせられました。