郷土の偉人・長谷川貞雄について振り返る⑨―江口・八幡神社幟旗
「みんなと俱楽部 ⚓ 掛塚」の名倉愼一郎さんから、磐田市豊岡江口の八幡神社祭典(2015年10月10日・11日)で翻る「奉納八幡宮廣前」の幟旗の写真が届きました。
長谷川家で聞かせていただいたのは、川袋の八雲神社、白羽の白羽神社御旅所、十郎島の八幡神社の幟旗に「長谷川貞雄」の名が見られるとの情報でした。しかし、江口・八幡神社の幟旗にも、確かに「長谷川貞雄敬書」と書かれています。
「敬書」も「謹書」も、ともに謹んで書きました、の意味。残念ながら、こちらの幟旗も「平成二年九月吉日」の「再製」ではありましたが、地域住民が長谷川貞雄の書いた「奉納八幡宮廣前」の字を、大切に伝えて行こうとの意識が感じられます。
八幡神社の「敬書」の下には、白羽神社の「謹書」と「藤原貞雄」「秋岳之印」と読める同じ落款が見られます。墓石に刻まれた家紋も「下り藤紋」でしたので、長谷川家は藤原家の流れを汲む一族として「藤原」の姓を下賜されたようです。
貞雄の位階は、八雲神社、白羽神社では「正四位」だったのですが、八幡神社では「従四位」。こちらの方が先に書かれたもの。「秋岳」については不明。調査を続けたいと思います。
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