浜松市天竜区龍山町の元市有キャンプ場「龍山青少年旅行村」を再整備した「龍山秘密村」が16日、本格的にオープンする。昨年度に地元のNPO法人・ほっと龍山が施設を借り受け、敷地にカフェやボルダリング場を一年がかりで造った。過疎化が進む龍山のにぎわいづくりの拠点として期待されている。
市と合併前の旧龍山村が整備したキャンプ場は標高600メートル、約1万平方メートルの敷地に計6つのテント、コテージのほか、プールを備える。NPOが秘密村に改称し、昨年春にプレオープン。夏休み期間に運営し、流しそうめんや婚活イベントなどを企画してきた。
プレ期間の収益と国の補助で再整備を進め、敷地内に木造平屋のカフェを開設。コーヒーやワインのほか、ハンバーガー、焼き菓子などの軽食を提供する。ホールドと呼ばれる突起をつかんで登るボルダリング場には、高さ3メートル、幅4メートルの壁を2面設置した。
秘密村村長で浜松山里いきいき応援隊の川道光司さん(39)は「アウトドアにとどまらず、龍山の暮らしや文化を発信してファンを増やしたい。最終的にここに住みたい人がでれば」と意気込む。カフェは昨年度で応援隊の任期を終えた堀田侑子さん(33)が運営する。
16日には地域住民を招いて披露パーティーを開く。今後は親子を対象に自然学習に親しむ「森の幼稚園」などを企画する。火、水曜休み。繁忙期の7、8月中は無休で営業する。
問い合わせは秘密村=電053(969)0755=へ。(「中日新聞」より)
かつての「青少年旅行村」のパンフレットの写真には、私たちの家族が映っています。山桜はもう咲いたかな?あの羊たちはどうしたでしょう?