浜松市天竜区佐久間町でアワビ陸上養殖事業に取り組む市とNPO法人「がんばらまいか佐久間」が、アワビ料理の商品化に向けて準備を進めている。商品はアワビカレーと炊き込みアワビご飯。事業発案者の同市市民協働・地域政策課の北嶋秀明専門監(46)と同法人会員が調理法を検討する。
11日、同法人が運営する飲食店「いどばた」で、北嶋専門監と会員が炊き込みアワビご飯の調理に挑戦した。使用したのは約7センチのエゾアワビ6個。盛り付けや味のバランスなどを話し合いながら、タケノコと混ぜて完成させた。今後も研究を重ねて、早期販売を目指す。
5月には、アワビカレーの試験販売を同店で行う。アワビカレーは酒蒸しにしたアワビをカレーの上に乗せた料理。会員らは今月19日に浜松市長を訪ね、試食してもらう予定だという。価格は未定。
北嶋専門監は「アワビは順調に育っている。事業を継続するには作るだけではなく売ることが大切。佐久間でしか食べられない、地域の思いがこもった商品を開発したい」と力を込めた。
<メモ>アワビ陸上養殖事業 浜松市の「中山間地域新たな仕事づくり研究事業」の一環で、2015年秋に同市天竜区佐久間町の旧佐久間学校給食センターを活用して始まった。事業を受託した地元NPO法人が管理を行っている。市は19年4月に、住民主体での民営化を目指す。(「静岡新聞」より)
アワビカレー、おいしそうです。みなさんも「いどばた」へどうぞ!