掛塚湊の面影を訪ねて③―水路跡と林の池

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年04月17日 05:12

 掛塚の町を歩いてみると、道路が直線ではなく、ゆるやかなカーブを描いているのに気づきます。そして、道路の真ん中にコンクリート蓋をされた排水溝のようなものも。

 これらは、天竜川とその派川の自然な流れに沿って町が築かれたため。排水溝に見えるものも、実はかつて小舟が往来した文字通りの「水の路」の跡です。

 このように、掛塚湊と呼ばれた町は、派川を経由して天竜川とつながる水路が縦横に張り巡らされた運河の町。玄関先に水路が流れ、舟が横付けされた湊町だったのです。

 また、「つるや酒店」の西奥の地、国土地理院の地図に「⇒」で印を付けた位置にある「すみれ遊園地」は、「林の池」とも呼ばれています。これは、回船問屋だった林家の船を曳き入れるための水路の奥が貯木場として使われ、「林の池」と呼ばれているのだそうです。

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