目標と成果を児童に語りかけ 熊小「ゆめポスト」3代目お披露目
浜松市天竜区の熊小学校で28日、9人の全児童が朝な夕なに目標などを語りかけている「ゆめポスト」の三代目がお披露目された。児童は新しいポストの根元に土をかぶせ、30年近く声を聞いてくれた二代目に別れを告げた。
ゆめポストは高さ約2.5メートルの木製の棒。1980年ごろ、当時の渡辺朝美校長が「子どもたちに毎日、目的を持って生活してもらいたい」と、「ゆめ広場」という芝生の中庭に設置した。児童は登校すると、ポストに向かって1日の目標を語りかけ、下校時には成果を報告してきた。
現在の藤井信男校長(60)によると、目標を持って1日を過ごす習慣がつくといい、いつしか学校のシンボルになった。
二代目はクリの木製で1989年に設置された。それから30年近くがたち、根元が腐りはじめ、昨年12月には2本の支柱で補強しなければならないほど老朽化。地元の森林組合で働く保護者が、三代目のポストとして、直径20センチほどのケヤキを用意した。
新しいポストに書く文章を、卒業生の森下央暉(ひろき)君(12)と太田柚希君(12)、五年生の新木悠士(ゆうと)君(11)が考えた。登校時に見える側に「今日のゆめはなんですか」、下校時に見える側には「今日のお話はなんですか」と、赤や青、緑のペンキで書いた。
お披露目会には卒業生や在校生、教職員ら計約20人が出席。森下君は「一輪車や百人一首を頑張ることを話しました」。太田君は「テストで百点を取ると言ったのに取れなかった日は、『予習をもっとやります』と報告しました」と振り返る。
藤井校長によると、本当の初代のゆめポストは、渡辺校長自身だった。「校長が正門に立ち、子どもたちが語りかけていたそうです」。3月末で定年退職する藤井校長も毎朝、学校近くのバス停で児童を待ち、100メートルほど一緒に歩いて登校してきたという。(「中日新聞」より)
このニュースを知り、我が家にも「ゆめポスト」がほしい、と思った人は多かったのでは・・・。
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