掛塚の繁栄を振り返る⑦―今も残る郵便マーク

AKG(秋葉観光ガイド)の斉藤さん

2017年04月03日 05:37

 掛塚の町歩きで一番人気なのが旧掛塚郵便局の局舎。一見、人造石に見えるこの建物は、昭和10年(1935)に地元の大工によって建てられた木造モルタル塗り建築。

 正面中央にオシャレな装飾が施された鏝絵の郵便マークが掲げられ、外壁のセメントは石積み風に仕上げられています。セメントと聞くと、漆喰、石や赤レンガなどと比べて安いものと思われがちですが、昭和初期までのセメントは希少で、たいへん高価なものでした。

 局舎の奥には、かつて4代にわたって掛塚郵便局長を務め郵便業務を請け負っていた長谷川家の住宅が。廻船問屋を営んでいた長谷川家の瓦屋根にも、「〒」の飾り瓦が掲げられています。

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