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2017年12月21日

原田久吉翁の面影を探る⑨―数つ美て ほ古らぬ穐の 米俵

原田久吉翁の句碑 旧「中部小学校」跡から少しだけ遊歩道を下った辺りの踊り場には、ピカピカに磨かれた石碑が建ち、「大正十三甲子仲秋 八十八翁 原田二楽」と読める文字が。「原田二楽」すなわち原田久吉翁の米寿祝いに詠んだ句が刻まれています。

 「数つ美(み)て ほ古(こ)らぬ穐の 米俵」

 読みやすく直すと「数積みて 誇らぬ穐(あき)の 米俵」です。「穐」は「秋」のこと。「火」の字を嫌い、めでたい「亀」の字を使うようになったとのこと。原田翁の出身地、中部には大火に見舞われた歴史があります。そんな大火の記憶が「穐」の字を使わせたのでしょうか?「米寿」と「米」をかけ、大正13年(1924)に自らの米寿を祝って詠んだ句です。

 「原田久吉翁自資を投じて校舎に通じる急坂を修理し因って以て登校児童の困難を除くことを得たり 村民其篤志に感じ石に勅して不朽の功績を伝ふ 大正十五年四月 中部区民建之」

 現在の碑は、平成13年(2001)3月に再建されたものです。

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