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2024年04月19日

藤満開!の天竜川河川敷②―大島桜とミヤコグサ

大島桜 藤が重たげな房を垂らしてほぼ満開になっているというのに、見上げれば大島桜の花も残っていました。もう白っぽい花よりも、塩漬けにして、桜餅を包むのに使われる黄緑色の葉の方が多く、さすがに遅れて来た春はもう終わりに近づいているようです。

ミヤコグサ 堤防の傾斜面で目立っていたのは、ミヤコグサの黄色い花。周りの草も背を高くして茂って来てはいたのですが、ミヤコグサは負けてはいません!「都草(ミヤコグサ)」と名付けられてはいても、原産地は中央アジア。しかし、日本にやって来たのはかなり古い時代だったらしく、史前帰化植物とされています。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:53Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年04月19日

桜散る小國神社境内地③―山桜とミツバツツジ

山桜とミツバツツジ 小國神社の境内地は広大―社殿の南東側のちょっと離れた場所にある梅園近くには、山桜の花がまだ咲き残っていました。山桜の花は白っぽく、花は散り始めていましたが、すでに赤っぽい葉が芽生え、散った花の分を補っています。

山桜 山桜よりも断然目立っていたのはミツバツツジの花。濃いピンク色の花は春の陽射しをたっぷり浴びて、これ以上ないほどの鮮やかさ。池の畔では、山桜とミツバツツジとが競い合うように並んで咲いていましたが、軍配はミツバツツジ!

ミツバツツジ 遠州地方では「ミヤマツツジ」と呼ばれることが多いツツジの正式な名はミツバツツジ。私は植物学者ではありませんので、こだわってはいませんけどね。

  

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2024年04月19日

春から初夏への秋葉山⑧―アリアケスミレとタチツボスミレ

アリアケスミレ そして、またしても私の足を止めたのは、白いスミレの花。葉の形は本種とされるスミレと同じように細長く、葉柄には翼がありましたので、アリアケスミレと判定しました。

 アリアケスミレと漢字で書くと「有明菫」。花の色が変化に富むのを、満月が過ぎた月が明け方に残る「有明の空」に例えて名付けられたとのこと。これも、またNHK大河ドラマ『光る君へ』の時代を思い出せる名前です。

タチツボスミレ 近くに咲いていたのはタチツボスミレ。タチツボスミレの名前も、花の後ろに伸びる距が大工道具の墨入れ(壺)に似ていることからとの説もあり、スミレの名も「墨入れ」に由来していますので、これもまた『光る君へ』の時代ですね。



  

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2024年04月19日

4月の「葦毛湿原」周辺を歩く⑨―トウカイコモウセンゴケとシラタマホシクサ

トウカイコモウセンゴケとシラタマホシクサ 葦毛湿原には、トウカイコモウセンゴケやシラタマホシクサなども自生していることで知られ、令和3年(2021)に国指定天然記念物になりました。

 食虫植物のトウカイコモウセンゴケは日本の固有種で、本州の静岡県から兵庫県のエリアに限定して生育し、数は少なかったのですが、すでにスプーン形の葉を広げている株も見られました。

アケビの花 環境省レッドリストで「絶滅危惧II類 (VU)」の指定を受けているシラタマホシクサは、まだまだ「星草」ではなく「干し草」状態。写真の右側に写っている白いボールのような形をしたものが、ドライフラワー状態になったシラタマホシクサです。

 ついでと言ったら叱られるかも知れませんが、アケビの花も咲いていましたので、掲載させていただきます。




  

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2024年04月18日

藤満開!の天竜川河川敷①―ヤマフジとクサフジ

ヤマフジ 4月17日、未明は激しい雷雨に見舞われ、ご近所では落雷停電も発生。ところが、日の出の頃には天気が回復しましたので、孫を保育園へ送った後、天竜川左岸の河川敷をウォーキング。すると、強めの風に房を揺らしながら、ヤマフジの花がほぼ満開!フジの花が咲けば、もう初夏の雰囲気です。

クサフジ 堤防の斜面ではクサフジも青紫色の花を咲かせていましたので、あっちもこっちも藤の花の大合唱!半年ぶりに半袖を着て歩いたのですが、額や背中には汗が流れました。

 この日(17日)の磐田の最高気温は「25.1℃」。「夏日」でした!

  

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2024年04月18日

桜散る小國神社境内地②―シャクナゲ

シャクナゲ 小國神社境内地の花にはいろいろありますが、4月10日付の「中日新聞」には『小国神社でシャクナゲ開花』の記事が掲載されていました。シャクナゲが植えられているのは西参道沿い。ちょっぴり暗い道ですが、咲いているシャクナゲの花はほとんどが真っ白。辺りを明るくしています。
 

シャクナゲ
シャクナゲ

 シャクナゲの種類までは分かりませんが、白だけでなく、淡いピンクと濃いピンクの花もありましたので、今の時季でしたら、こちらの道を歩くのもお勧めです。

  

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2024年04月18日

春から初夏への秋葉山⑦―タチキランソウとセイヨウジュウニヒトエ

タチキランソウ 今回のレポートでは、表参道が山道に入る前に、私の足を止める花がいっぱいありましたので、なかなか秋葉山に登らなくてゴメンナサイ!(まあ、毎度のことですけどね・・・)

セイヨウジュウニヒトエ タチキランソウ(右上の写真)とジュウニヒトエ(左の写真)が咲いていたのも、石畳の坂道の途中。どちらもシソ科キランソウ属では共通ですが、ここに咲いていたジュウニヒトエはヨーロッパ原産の園芸種。そのため、名前もセイヨウジュウニヒトエ。おそらく、以前はここに家があり、その家の庭に植えられていたものでしょう。

 それにしても、「十二単(ジュウニヒトエ)」とは、まるでNHKの大河ドラマ『光る君へ』の世界のよう。学名も「Ajuga nipponensis」。日本原産の固有種なんですが・・・



  

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2024年04月18日

4月の「葦毛湿原」周辺を歩く⑧―ミカワバイケイソウ

ミカワバイケイソウ 直登コースを逆にたどり、再び葦毛湿原へと下りて来ました。葦毛湿原周辺には、いろいろな希少な植物が生育しているのですが、ミカワバイケイソウも愛知県三河地方や静岡県遠州地方、岐阜県美濃地方から三重県のごく一部の酸性土壌の湿地にのみ生育している地域固有種。

ミカワバイケイソウ そんな特殊な自然環境を有する葦毛湿原は、令和3年(2021)に国指定天然記念物となり、大切に保護されているのです。ミカワバイケイソウは、まだ花の時季ではなく、今は芽吹きの時季。もう少し季節が進み、5月になれば花の時季。その頃には、まだまだ希少な植物を見ることができますので、また歩きに来ることにしましょう!


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:39Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年04月18日

桜満開の粟ヶ岳ハイキング⑪―ホウチャクソウとウラシマソウ

ホウチャクソウ ナルコユリかな?アマドコロかな?と思わないわけでもなかったのですが、どうやら、これはホウチャクソウ。花は吊り下がるように下向きに咲き、寺の軒先に吊り下げられる宝鐸(ほうちゃく)に似ているとしてホウチャクソウ(宝鐸草)。元々、粟ヶ岳の山頂にも無間山観音寺があったのですから、ホウチャクソウは無縁の植物ではありません。

ウラシマソウ 粟ヶ岳のあちこちで見かけたのはウラシマソウ。スルガテンナンショウやマムシグサなどもあるにはあったのですが、何故かウラシマソウがいっぱい。しかも、長く釣り糸を伸ばしていましたので、まさに釣りの真っ最中。

鯉幟 はて?何を釣ろうとしていたのか?粟ヶ岳から下山して見ると、逆川を横切るように渡された綱に、何十匹もの鯉幟が泳いでいました。そうです。そろそろ「端午の節句」。ウラシマソウが狙っていたのは、この鯉幟だったのかも知れません。



  

2024年04月17日

桜散る小國神社境内地①―八重桜と枝垂桜

八重桜 4月14日の天気は晴れ。昼間の気温は20℃くらいに上がり、風も穏やかな1日となりましたので、小國神社境内地を歩きに出かけました。小國神社境内地には、あちらこちらに桜の木があるのですが、駐車場周辺の河津桜はもちろん、染井吉野などの花もほとんどは散ってしまい、お花見シーズンはもう終盤。

枝垂桜 それでも、社殿前の八重桜や枝垂桜は遅咲きだったと思われ、まだ花盛り。桜は品種によって花の時季が違いますので、その点でも嬉しい花。寒い冬を耐えて迎えた春―花粉が舞うのは嬉しくありませんが、日本人が好きな桜の季節は、1日も長く続いてほしいと願わずにはいられません。

  

2024年04月17日

春から初夏への秋葉山⑥―桜の絨毯?

石畳の坂道 赤い九里橋を渡った先には、急傾斜で長い石畳の坂道。石畳の上には滑り止めの塗装が施されていますが、この日(4月11日)にはその上に散った桜の花びらが彩を添えていました。

桜の花びら 残念ながら「桜の絨毯」と呼べるほどではありませんでしたが、足で踏むのが躊躇われるほど。こんな石畳を歩けるのも、この日ならではのご褒美。早過ぎても遅過ぎても、体験するのは難しかったはず。桜の花が散っていなければ、あり得ない風景です。

  

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2024年04月17日

4月の「葦毛湿原」周辺を歩く⑦―ミツバツツジとモチツツジ

ミツバツツジ 桜の花見時季が終われば、次は・・・?春から夏、夏から秋へと世界中でいろんな花が咲き、私たちを楽しませてくれます。「葦毛湿原」周辺では、ミツバツツジ(右の写真)やモチツツジ(左下の写真)が花の時季を迎えていました。

モチツツジ ミツバツツジもモチツツジも、花の色はよく似た濃いピンク色。簡単な見分けは、花の時季に葉が出ていないのがミツバツツジで、すでに黄緑色の新芽が吹いているのがモチツツジ。

 どちらも、ツツジの仲間の中では早咲き。モチツツジの花弁には、濃いピンク色の模様が入るのも、見分けのポイントですね。もちろん、触ってみえば、モチツツジは♪ベタベタしていますよ。


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:51Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年04月17日

桜満開の粟ヶ岳ハイキング⑩―サルトリイバラ

 粟ヶ岳を登ったり、下りたりしている時の私の視線は、普通の登山者やハイカーたちとはちょっと違っているようです。以前、小学生と一緒に山に登った時、その小学生が私が気づかなかった小さな花に気づいたことにビックリ。その違いは、明らかに視線の高さの差。それから私の視線は、自分でも不思議に感じるほど、上に下に、右に左に♪キョロキョロ。もちろん、足元の石や高低差などにも気配りはしているつもりですけど、それ以上に♪キョロキョロが多いみたいです。

桜
桜

 そんな♪キョロキョロをしなくても、下山途中にもお花見は楽しめました。

サルトリイバラ そして、道路脇で出会ったサルトリイバラの花。サルトリイバラの花はかなり地味。現在ではサルトリイバラ科(シオデ科)に分類されていますが、少し前まではユリ科だったのです。はて?どうしてユリ科だったのか?はて?はて?


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 04:47Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き

2024年04月16日

春から初夏への秋葉山⑤―ベニバナトキワマンサクとシオヤトンボ

九里橋 さあ、九里橋を渡り、秋葉山表参道へと入りましょう!急な石畳の坂道をしばらく登って行くと、右側の家の庭に、濃いピンク色の花が満開となっていました。

ベニバナトキワマンサク これは、トキワマンサクの変種とされるベニバナトキワマンサク。ベニバナトキワマンサクは中国原産の園芸品種とされ、日本では公園などで見かけることも多い花です。

シオヤトンボ 坂道と秋葉沢の間に設置されている手すりの上に、少し小さ目のトンボが飛んで来ました。これは、春一番に羽化して飛び始めるシオヤトンボ。日本にだけ生育している固有種です。



  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:29Comments(0)野の花・植物昆虫・蝶の図鑑・野生鳥獣秋葉山・AKG(秋葉観光ガイド)

2024年04月16日

4月の「葦毛湿原」周辺を歩く⑥―ホタルカズラ

ホタルカズラ カタクリの群生地であるNHK二川中継所付近には、ムラサキ科のホタルカズラも咲いていました。ホタルの光に例えられたホタルカズラの青い花は全国17都府県で「絶滅危惧種」の指定を受け、愛知県でも「絶滅危惧IB類(EN)」。どこででも見られる花ではありません。

ホタルカズラ ホタルカズラの花は、咲き始めは赤紫で、次第にコバルトブルーに変化。「蛍葛(ホタルカズラ)」の名前の由来は、1輪、また1輪と草むらに咲く鮮やか色の花を、夏の夜のホタルに見立てたから。実に日本人らしく美しい名付けだと思いませんか?


  

Posted by みんなと倶楽部 ⚓ 掛塚・斉藤さん at 05:26Comments(0)野の花・植物ウォーキング・ぶらり旅・町歩き